Check List

事前に確認しておくべきこと

外国人材の受入れには、法的な手続きだけでなく、職場環境や生活面での備えも重要です。
初めての方は、以下の点を事前にチェックしましょう。

受入れ可能な職種かどうか

技能実習・特定技能ともに、対象となる業種・職種はあらかじめ国で定められています。
ご希望の業務が制度の対象かどうかを、受け入れ前に必ず確認しましょう。
※例えば、「清掃業務」「接客のみ」などは対象外の場合があります。

▶︎ 具体的に確認すべきこと
  • 自社の業務が対象分野に含まれているか(例:製造業、建設、介護など)
  • 実際に担当させる予定の「作業内容」が対象作業に該当するか
  • 分野ごとに定められた「作業マニュアル」「技能試験」への対応可否
 
▶︎ よくある注意点
  • 接客メインの飲食店は、技能実習では不可
  • 雑務・清掃だけの仕事は対象外
  • 業務が複数部署にまたがる場合、担当作業の整理が必要

受入れ可能かチェックしてみる

    外国人向けの生活支援・社内体制

    受け入れ後の「定着率」を左右するのが、生活支援の体制です。
    銀行口座の開設、スマートフォン契約、病院の案内など、日常生活のサポートは企業側が行うケースも多いため、担当者や支援パートナーの選定が重要です。

    ▶︎ 検討・整備すべきポイント
    • 寮やアパートの手配、家具家電の準備、近隣のスーパーや病院の案内
    • 生活オリエンテーションの実施(ゴミ出し、交通機関、緊急時の対応など)
    • 日本語教室の案内や、勉強のサポート体制
    • 相談窓口(生活・健康・人間関係)の設置
     
    ▶︎ 対応例
    • 入国初日に「生活ガイドブック」配布
    • 最初の3ヶ月は「生活係」の先輩社員が担当
    • 通訳付きの週1面談を実施

    社内に多言語対応者がいるか

    日常会話レベルの日本語は話せても、業務上の説明が難しいケースも。
    英語やベトナム語などの通訳者が社内または協力先にいると、円滑な受け入れにつながります。
    また、翻訳アプリやマニュアル整備などの準備もおすすめです。

    ▶︎ 対応策・工夫
    • 社内に「ベトナム語・ミャンマー語・英語」等に対応できるスタッフがいるか確認
    • 通訳アプリや翻訳ツールの導入(Google翻訳、ポケトークなど)
    • 作業マニュアルの多言語化
    • 指差し・写真・動画を活用した視覚的マニュアルの整備
     
    ▶︎ 補足
    • 特定技能では「日本語レベルN4以上」が基本ですが、読み書きは苦手な人も多いため、話す・聞く+ 視覚情報のサポートが有効です。

    労働条件の明確化(契約書や就業規則)

    言葉の壁があるからこそ、労働条件を「見える化」することが大切です。
    多言語で作成された雇用契約書や就業規則があると、誤解やトラブルの防止につながります。
    特に、給与体系・残業の有無・休日ルールなどは明確に伝えましょう。

    ▶︎ 準備すべきもの
    • 母国語(ベトナム語・ミャンマー語など)で作成された雇用契約書
    • 給与明細の見方や控除の説明資料
    • 残業や休日出勤、早退・欠勤のルール説明
    • 昇給・賞与制度がある場合の運用ルール
     
    ▶︎ 併せて確認したいこと
    • 有給休暇の扱い
    • 社会保険の加入・控除内容
    • 退職・帰国時の手続き

    宗教・文化への配慮(食事、休日など)

    国や宗教によって、食事制限や習慣、休日の過ごし方が異なります。
    たとえば「豚肉を食べない」「金曜日に礼拝がある」「正月が旧暦」など、文化の違いを事前に理解しておくことで、トラブルを避け、より良い関係が築けます。

    ▶︎ 代表的な配慮例
    • イスラム教:豚肉・アルコール禁止、ラマダン中の断食、金曜の礼拝
    • ベトナム・カンボジア:旧正月(テト)を重視、先祖崇拝あり
    • ミャンマー:土足厳禁、僧侶への敬意、仏教行事に配慮
     
    ▶︎ 企業でできること
    • 社員食堂や休憩室での配慮(専用冷蔵庫など)
    • 宗教上の休日や祈りの時間の柔軟な対応
    • カレンダーに各国の祝日・行事を記載し、全社で共有

    Hotline 24/7: +81 90-3687-1583

    Address: 〒340-0802
    埼玉県八潮市大字鶴ケ曽根419-4

    Email: asada@b-brains.com

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